温泉津温泉、いい湯です
遂に悲願の温泉津へ!
こんにちは、おと〜くんです。
私は別に温泉マニアという訳ではありませんが、以前から気になっていた島根県大田市の温泉津 (ゆのつ) 町の温泉津温泉を訪れました。
帰省先の実家から車で二十分程度で行ける場所ですが、近場だからいつでも行けるという安直な気持ちも災いし訪れる機会を逃しまくって二十年程経ち、帰ってくるたび今回こそはといつも意気込むのですが、行動制限が多く (炊事、掃除、草刈り買い物等) 毎度涙を飲んでました。
"こんな調子では一生温泉に浸かることはかなわないのでは?"
という訳で今回こそはと意気込んで調べていたらなんと朝五時から入場出来るようなので早速っていうか翌朝一人で現地に向かいました。
早朝しかも休日とあって車の往来もまばらな国道九号線を走り、トンネルをいくつか通り抜け遂にやって来ました。
到着したのはいいが、よく道が分からずうろうろ。しかも温泉街は道が狭く浴場近くの駐車場に止める自信もなかったので手前にある漁港横の観光案内所に車を置き 徒歩で向かいました。
入浴前に朝日を浴びつつまだ人通りもまばらな風情のある町並みを歩くこと数分お目当ての薬師湯公衆浴場に着きました。
レトロで洒落た外観は想像よりこじんまりというか温泉街全体が醸し出すジオラマ感が何ともいい雰囲気です。
後から気がつきましたが上の階は休憩室だそうで町並みを見渡せるそうです。次の機会には是非お邪魔したいです。
料金は三百五十円でタオル石鹸等は持参しましょう。
中に入るとオーナーさん (と思います) から直々に、勝手が分からずおろおろしている素人の私に入浴に関するレクチャーを軽く受けました。
そのなかの一つに今日、五月五日端午の節句は菖蒲湯の日だそうで初体験なのでラッキーでした。
ちなみに十二月の冬至はゆず湯だそうでこちらもすごく気になりますが時期的に訪れるのは難しいかも。
浴室に入り体を洗い流し四十二、三度の源泉がオロチの頭部を模した湯口から注がれる湯船へ。
お湯の色は透明のようですが温泉の成分で褐色と化した浴槽周辺の為か少し濁って見えます。
湯船には一メートル程の菖蒲と束が二本浮かばせてあり、独特の香りと源泉とのダブル効能 (神経痛、冷え性など) が期待できますが即効性はないのでそもそもの由来である病蛇を払うとか酷暑の耐性などを授かるという季節の風物詩を堪能させていただきました。
私的には薬湯に浸かってるような感覚です。
他のお客さんは熱いお湯のせいか次の目的地へのためか短時間で済ませる方が多いようで、私の勘では (根拠の無い) 半分は地元のお年寄りメインで残りが観光客ではないかと推測しました。
番台の横にあったチラシには週刊誌をコピーした物や地元の神楽の宣伝のようです。
公衆浴場は全部で三ヵ所ありそれぞれ温泉の成分が少し違うそうで気になります。
世界遺産である石見銀山の麓に位置する温泉津は、温泉地としては全国で初めて国の重要伝統的建築物群というものに指定されたそうでこの価値ある文化財の一帯を見て触れて感じてはどうでしょうか。
素敵なお店やカフェも軒を連ねています。
地理的にも知名度もいささかマイナー ( すいません) ではありますが (沢山いましたよ) 一度行ったらハマってリピーターになるかもしれません。
また島根県は他にも数多く温泉地があるので旅のプランの一つに加えてはどうでしょうか。
お盆あたりにまた温泉津を訪れる予定です。その時はもう少し時間をかけて探索します。
それではまた!